マレーシア子育て情報アーカイブス
このページのトピック
1. 出産体験談 - コロナ禍出産
2. 出産準備と持ち物リスト
(持ち物リスト、出産前の母親教室/Parents class、マタニティーヨガ)
3. 産後の身体メンテナンス
(母乳マッサージ、産後エステ/マッサージ、健康診断/人間ドック)
4. 出産や産後にまつわるお悩みや疑問
(マレーシア流授乳指導ー日本との違い、マレーシア出産後の入院日数、産後の産褥アマさんとの生活)

1. 出産体験談 - コロナ禍出産
最新更新日 2021年3月17日
オンラインおしゃべりサロンで、コロナ禍のマレーシアで無痛分娩を経験した方をトークゲストにお迎えし、お話を聞きました。コロナ禍での海外出産どうだった?無痛分娩て本当に無痛なの?などなど、質問&回答をまとめました。海外での出産、ましてや、コロナ禍で制限も多く"不安"な中での出産。ママたち、すごい!!!尊敬する!!!その一言に尽きます。
トークゲストのママは、2020年10月、CMCO(条件付き活動制限令)中に、Parkcity Medical Centreで男の子を出産。無痛分娩(硬膜外鎮痛法)を経験。筆者の私もコロナ禍でトークゲストのママと同じ病院で第二子出産しましたので、その経験も合わせて記載しています。
質問1「コロナ禍で病院でのルールや制限はあった?マスク着用、PCR検査、家族の立ち会い出産、入院病棟の違いなどは?」
回答:
(病院内はマスク着用必須で、)最初はつけていたけど、分娩室内で途中から外していても特に注意されたりしなかったです。分娩室は家族の出入りはOKで、夫の立ち合い出産もできました。分娩までの間にPCR検査を受けて、分娩後、検査結果が出るまでは隔離病棟で入院でした。入院した3泊4日のうち、1泊は隔離病棟で過ごしました。専門スタッフの違いもあり、隔離病棟では赤ちゃんは預かってもらえず、常に病室に。また、隔離病棟では面会は禁止。夫に会えたのは、普通病棟に移動してからです。
解説:
トークゲストのママは、PCR検査が1日ちょっとで出ましたが、私(コロナ禍で同じ病院で第二子出産)は48時間かかると言われて本当に2日かかりました。他の病院では、立ち会いする家族もPCR検査が必要、また入院病棟に入る家族もPCR検査が必要としているところもあります。
筆者も出産後、PCR検査の結果が出るまで隔離病棟に入院していましたが、なんだか心細かった...家族に面会できないということと、ママと赤ちゃんのケア専門のスタッフが常にいるわけではないというのが理由です。筆者が入院した時は、隔離病棟&週末で人手が足りないため、ナースコールしても長い時間待たされる時もありました。産後に頻繁に赤ちゃんが泣いたり、うまく授乳できているか分からない時に手厚いケアがあるとママも安心できますが、やはりコロナ禍の影響もあって難しい部分もあるのかなと感じました。
質問2「無痛分娩にした理由は?実際に無痛分娩を経験してみて、どうだった?想像と違ったこと、よかったこと、悪かったことなどあった?」
回答:
マレーシアで出産するのに、無痛分娩にしない理由がなかったです。日本だと費用が高かったり、医師や医療設備などの関係で無痛分娩を選択できる病院も限られているけれど、マレーシアで病院の担当医に聞くと、無痛分娩にする患者さんが多いし、麻酔科医も24時間対応、設備も整っているとのことだったので。あとは、出産が痛いもの、怖いものというイメージにしたくなかったからもあります。ただ、無痛分娩を経験した人の記事読んでいて、背中に麻酔をする時に、陣痛の中で背を丸める姿勢が苦しかったという人もいたので、それは少し怖かったです。でも、実際は全然痛くなくて安心しました。
病院に着いてからは歩けないほどの陣痛の痛みでしたが、麻酔をしてからは痛みがなくなって、食事を取りながら過ごしていました。困ったのは、子宮口が開いてきて分娩が近くなると、いきめるように麻酔の量を弱くして、陣痛の痛みの波がわかるようにしたのですが、麻酔の量を減らしてもなかなか痛みの波が戻ってこなくて、どのタイミングでいきめばいいのかわかりませんでした。赤ちゃんの心拍数が下がってきたこともあり、分娩を開始。タイミングはわからないままですが、20回くらいいきんで、出産することができました。
解説:
筆者も第一子の時、トークゲストのママと同じような状況でした。麻酔が効きすぎるというのがあるのか、専門的なところはよくわからないですが、麻酔をしてからは陣痛の痛みがゼロで、ポテトチップスを食べ、youtubeを見て、余裕で分娩までの10時間くらいを、暇だなーくらいに思いながら過ごしていました。麻酔をした後は歩行が難しいので、尿管を入れて、ずっとベットに寝たままです。子宮口が開いて分娩になり、私も麻酔の量を少し減らしたので、多少陣痛が戻りましたが、それでも陣痛の波がわからず、いきむのもだいたいのタイミングでやりました。
と、ここまで話を聞いた人は、「本当に無痛分娩て無痛なのねー」と思うと思いますが、筆者が第二子を産んだ時は同じように無痛分娩を希望して麻酔をしたにもかかわらず、陣痛の激しい痛みで震えて泣いていました・・・無痛分娩、本当に無痛?という問いには、麻酔で全く陣痛の痛みが感じなくなることもあるし、分娩時に麻酔の量を下げれば多少痛みも感じるし、筆者のように麻酔の量をMAXにしても激痛を感じることもあるということで、こちらではご回答したいと思います。
無痛分娩とは何かは、こちらを参照ください↓
参考)一般社団法人 日本産科麻酔学会「無痛分娩 Q&A」
https://www.jsoap.com/general/painless
質問3「検診から出産、退院までを通して、マレーシア(海外)特有のことと感じることはあった?」
回答:
内診がないこと。尿検査も1、2回でした。あとは、入院期間が短いことですね。
解説:
Gleneagles Hospitalでは簡易な尿検査は毎回あったという人もいるし、Prince Court Medical Centreでは検診の後半が毎回尿検査も臨月に入ってからは毎回内診があったという人もいたので、病院や患者さんにより医師の判断により違いがあるようです。
マレーシアでは、自宅に泊まり込みでママと赤ちゃんをケアしてくれる産褥アマさんや、産後にホテルのような施設でママと赤ちゃんをケアしてくれる産後院を利用する人もいるので、入院期間は短い人だと1泊ということも。筆者は第一子・二子とも、2泊3日の入院でした。緊急帝王切開の人で3泊4日というママもいました。
その他の違いとして、日本ではほとんどの病院で臨月以降に受けるノン・ストレス・テスト(胎児心拍数モニタリング)も、マレーシアでは病院によってやるところとやらないところとあるようです。日本では行政のチケットでまかなえますが、マレーシアでは自費で費用も結構かかるので、リクエストしてやらないという人もいます。
オンラインおしゃべりサロンに参加してくれたママがマレーシアと日本の違いとしてシェアしてくれたのは、赤ちゃんにする「BCG接種の時期と注射のタイプ」です。マレーシアでは出生直後に接種するので、退院の時に接種跡を触らないでねーと注意されます。マレーシアのタイプの注射だと瘢痕、ケロイドになることがあるので、通常は上腕に打つとこ
ろ、リクエストでおしりに接種することもできるそうです。
マレーシア 出生直後 1本針(syringe)
日本 5ヶ月以降 ハンコタイプ
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